デンマークで平等社会を改めて感じた瞬間
私は2018年8月〜2019年6月までホイスコーレに通っていました。
学校では先生を呼ぶ時に、 ”◯◯先生” と呼ばずデンマーク流にそのまま名前で呼び捨てにして呼んでいました。
また、ある先生の「僕はこの仕事が好きだよ。僕は生徒に教えているけれど、僕も生徒からたくさんのことを教えてもらっているからね」という一言から、デンマークには【自分は他人より優れている】という考え方が一切ないことを知りました。
こういった経験からデンマークの平等社会を実感していました。
一昨日デンマークの平等社会を改めて身にしめて感じることとなりました。
それはデンマーク首相メッテ・フレデリクセンが、子供たちのためにコロナウイルスに関する記者会見を行ったからです。
この記者会見が放送されたのは、デンマークのこども向けニュース "Ultranyt"(ウルトラニュッ)というネット配信番組。
番組ではコロナに関して首相に質問したいことを事前に子供達に募集。子供から送られてきた動画形式の質問に首相が直接答えるといった内容になってます。
こちらがリンクです。
約4分間の記者会見動画が出てきます。良ろしければご覧ください。
【質問例】
- コロナウイルスの感染が拡大しているが外出してもいいか?
- 2週間の学校閉鎖が決まったが、2週間以上自宅待機が続くこともあるのか?
- 祖母(80)がもしもコロナに感染したら、祖母が亡くなるかもしれないと恐れなければならないのか?
- 来週友達22人と外で誕生日会を開く予定。予定通り誕生日会を開くべきか、それとも中止すべきか?
上記のような質問に対して首相が答えていきます。
僅か4分間の短い会見だし、子供たちが首相に直接質問をしている訳ではない。
けれでも私はこの動画を観て、デンマークって凄いなと率直に思いました。
だって、首相が子供たちのために時間を割いて会見をしている・・。
首相が子供たちの質問に対して丁寧に答えている・・。
こんなこと日本では観たこともないし、考えられなくないですか??
子供にだって大人と同じように意見を表す権利だって知る権利だってある。人間みな平等。
日本でもそれは当たり前のことかもしれないけれど、果たしてそれが実際のところ社会の中で本当に顕著に見て取れているのだろうか・・と考えさせられました。と同時に、デンマークでは大人と同じように子供も一人の人として扱われていて、平等な社会がちゃんと社会の中で現れているなと改めて感じました。
以上、デンマークで改めて平等社会を感じた瞬間でした。