ヒュッゲは特別なことではない。もうすでにあなたの人生の中にある。
皆さんはヒュッゲ(HYGGE)という言葉をご存知でしょうか。
ヒュッゲは2016年頃から欧米でブームになっているデンマークの言葉です。ヒュッゲは2016年にイギリスの流行語大賞候補に選ばれたり、オックスフォード辞書が毎年その年を代表する単語を選出する「今年の単語」の最終選考に残ったりと注目を集めています。
昨今ヒュッゲに関する書籍もたくさん出版されています。特にデンマーク人のマイク・バイキング著『ヒュッゲ365日「シンプルな幸せのつくり方」』という本(リンクを貼っています😊)は全世界34カ国で出版され、全世界で大ベストセラーになっています。(トップ写真の本です。ちなみに私も日本語版を持っています📘)
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ネットや書籍には、ヒュッゲとは居心地のいい雰囲気という意味でヒュッゲな暮らし方はデンマークの幸福の秘訣だと掲載されていますが、デンマーク人にヒュッゲとは何か尋ねると、他の国の言語では置き換えられない特別な言葉だと言います。
そこで今回はヒュッゲとは一体どういう意味なのか、そしてどんな時にヒュッゲを感じるのかを探るべくデンマーク人にインタビューをすることにしました✨
Q:ずばりヒュッゲ(HYGGE)とはどういう意味?
A:ヒュッゲとはデンマーク語で《幸せ・満足感・心の安らぎ》を感じられる雰囲気のことだよ。
Q:例えばどんな時にヒュッゲを感じるの?
A:色んなシチュエーションでヒュッゲは感じられるよ。例えば・・
- 大切な人と家で一緒に映画を見てるとき。それだけでもう十分ヒュッゲだけれど、ポテチやビールがあったら尚更ヒュッゲ!
- ソファーの上で毛布にくるまってコーヒーやケーキを楽しんでいるとき。
- 家族と一緒にいるとき。
- 雨が降る音・雷の音を室内で聞いているとき。
- よくヒュッゲっていうとワインと食事がないといけないと言われる。でもそれらがなくてもヒュッゲは成立する。大切な人と同じ時間・空間を共にすることが自体がヒュッゲ。
- キャンドルを灯しながら一人で読書をしているとき。
Q:よく「デンマーク流ヒュッゲな暮らしの取り入れ方」とか、「デンマーク流ヒュッゲな時間の過ごし方」などと色んな国でヒュッゲが紹介されているんだけれど、ヒュッゲはやはりデンマーク独自の特別なカルチャーだと思う?
A:ヒュッゲという言葉自体は特別だと思うよ。他の国の言語にはない言葉だからね。
Q:でもヒュッゲは英語ではcozy(居心地の良さ)とかcomfortable(快適)とかって訳されるよね?
A:ヒュッゲはcozyやcomfotableとは違う。cozyやcomfotableは居心地の良さや快適っていう意味でしょ。ヒュッゲは居心地の良さではない。なぜならヒュッゲは雰囲気のことだから。
どこの国でも皆んなヒュッゲしてると思うよ。ただデンマークには「ヒュッゲ」を表す言葉があるけれど他の国の言語にはないっていうだけで。ヒュッゲに特別な原理なんて何もないよ。
Q:なるほど・・。それはちょっと衝撃事実だわ(笑)ヒュッゲってデンマーク流の考え方だと思ってた。
私自身日本にいた時にヒュッゲに興味を持って、書籍とかネットでヒュッゲに関してよく調べてたんだ。調べるとヒュッゲを暮らしに取り入れるアイテムが紹介されていて。例えばキャンドルやブランケット、コーヒーやケーキとか。
A:ヒュッゲはそう描写される。でもヒュッゲに何も特別な秘訣なんてないよ。だって別にキャンドルやブランケットとか、そういうアイテムがなくてもヒュッゲは感じられるからね。
Q:なるほど〜。やはりヒュッゲは雰囲気によるからってことか。
A:そうそう。そういったアイテムはただの例であって。ヒュッゲには別に何もルールや決まりなんてない。
Q:ということはアイテムは別にあってもなくても良いということだね。例えば自分がヒュッゲだと感じるアイテムがキャンドルならば、キャンドルを用いればいいみたいな感じで。じゃあさ、他国でヒュッゲが注目を集めてることに関してどう思う?
A:ヒュッゲは特別な言葉だから、外国人が興味を持つことは理解できるよ。でも、ヒュッゲがただ単に「心地いい気分」とか「楽しい気分」、「リラックスしている状態」のことだと知ったら別にそんなにポピュラーにはならないだろうね(笑)
Q:つまりヒュッゲは心の在り方ってことだね。
A:その通り。
以上インタビューでした✨
ヒュッゲは思っていたほど特別なことではない。もうすでに自分の人生の中にあったんだ・・・😳というのがインタビューをした直後に私が感じたことでした。ヒュッゲを表す言葉が存在しないだけで、もうすでに私たち誰しもが経験したことのある心の在り方。
だからデンマーク流ヒュッゲを取り入れて幸福度を高めようっていうのは、はっきり言って間違いなのだと今回のインタビューを通して思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました😊
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